スイッチOTC薬は医療費削減??
先日のWBSで取り上げられていたので、少しコメントを。
「スイッチOTC薬」とは、今まで医師の処方が必要だったものが、薬事法の改定により薬局で自由に買えるようになった薬の事です。そうなった経緯としては、様々な思惑があったわけで
- 製薬メーカーとしては、販路の拡大
- 薬局、薬剤師としては、目玉商品の充実
- お客(患者)としては、医者へ行く手間が省ける
- 政府・保険者としては、医療費の削減に繋がる
医者の立場からすれば、ライバルが増える訳ですが。むしろ、濫用や不適切な使用による副作用や健康被害を心配しています。
さて。本題の「スイッチOTC薬で医療費削減」について・・・書く前に、そもそも「医療費」って誰が払ってる医療費の事を言ってるのか?理解すべきです。
通常、医者にかかる時には健康保険を使います。窓口では1割〜3割の負担で済みます。残りの7割〜9割は保険者から医療機関に支払われます。財源は、徴収されてる保険料に加え、国・都道府県・市町村の負担金などにより賄われています。つまり、保険診療が増えると政府が負担する金額が増えてしまいます。医療費高騰を問題にするのは、政府の支出が増えるからなのです。
一方、薬局で薬を買う場合、健康保険は全く関係ありません。云わば10割負担です。今まで医師から処方されていた薬をOTC薬に切り替えると、保険者の負担は7〜9割→0割になります。それはさぞや、政府が負担する医療費は削減される事でしょう。しかも、毎月の保険料は徴収されているのです。お金は入ってくるが、支払わなくて良い・・・相関図はこんな感じ?

患者さんの立場からすれば、OTC薬を使うと、薬代も保険料も取られる一方ですわ。健康保険は、払った保険料がキャッシュバックされて、値下げされてるようなものです。とすれば、OTC薬を買うなんて莫迦らしいと思うんですけどね。
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