この11日と12日、休日診療所には300人と180人の患者さんが押し寄せたようです。……今一つピンと来ない人のために、普段の、いわゆるインフル・パニックが無い時の患者数をお知らせしておくと、50〜70人が普通で、100人来ると「多いね」って話すレベル。1日で300人がいかに異常な数字かお判り頂けると思います。
昨日うちに来られた患者さんに、「休日診療所で検査キットが無くて、解熱剤だけもらってきた」と言われた時には、最初意味が判りませんでした。(いや、言葉通りなんですけど。)休日診療所には、発熱外来も想定して通常なら我々のような普通の医療機関とは比べ物にならないほどたくさんのインフルエンザの検査キットとタミフル/リレンザを備蓄してます。それを知ってるだけに、尚更、「キットが無くなるなんてありえない」と思ったのです。ですが、二日で500人近い受診があったと知って納得しました。通常の2ヶ月分の患者数です。とにかく尋常じゃありません。そりゃあ、備蓄も底を突くでしょう。
その日、休日診療所の受付窓口では「検査キットはありませんので、診察だけになりますけどよろしいですか?」って聞いてたんだそうです。まあね、診察まで散々待たされた揚げ句に検査キットありませんのでって言われるよりは、受付の段階でそうやって言ってもらえば親切ですわ。なのに!患者さんの中には「それは診察拒否/検査拒否ですか?」って言う人もいるんだそうですね。え??って呆れてしまいます。いや、診察はします、でも検査キットはありません・・・って言ってるやん。尋常でない混雑は待合室見れば分かるだろうに。検査キットが無くなる事態も、想像できそうなものなのに。なんでも自分の思い通りにならないとキレる非常識な人が増えてるんでしょうか。
まあ、親として子供に自分(=親)が納得できるできる限りの事をしてあげたい、って気持ちは分かります。分かりますが、無いものは仕方ないやん。限られてる医療資源を有効に使うのが医療人の使命。有効に使うってのは、所見だけでは鑑別に困ったり、重症例を見つけ出したりするポイントで的確に使うって事です。それを無視して、とにかく自分の言う通りに検査しろと言うのは、親のエゴです。本気で親のエゴを通すつもりなら、保険診療なんか受けてはダメです。自由診療で大枚を積んで、いつでも自分の言う通りに診療してくれる(診療のための体制を確保してくれる)医療機関と契約すべきです。そんな依頼を受ける医療機関があるかどうかは知りませんが。
話を現実に戻しましょう。とにかく、そんなクレイマーにならないための、そして患者さん自身も辛い思いを最小限にするための、賢い受診方法を(続きを読むで)お教えしましょう。
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